塚本卓治が「2026年の金価格は3つの構造的リスクで上昇」と解説
ピクテ・ジャパン 解説|金価格上昇の構造的リスク・地政学リスク
本記事は動画内容をもとに要点を整理した要約です。文脈は各タイムスタンプから原動画で確認できます。
概要
・2025年、金は年間60%超上昇し、金融システムへの警戒感、地政学リスク、財政リスクが需要を牽引。
・金利上昇下でも金価格は上昇し、投資家は金利よりリスクを重視。米ドル安も金価格を支える。
・2026年は地政学リスク、FRB独立性への懸念、財政リスクが金価格を押し上げる。
・中央銀行の「脱ドル化」による金の購入加速、インフレ・通貨不安へのヘッジ需要で金の需要は高まる。
・2026年も金の重要性は高まるが、価格変動も増大するため長期的な視点が不可欠。
記事の概要(Q&A形式)
Q
2025年に金価格が大幅に上昇した主な要因は何か?
A
金融システムへの警戒感や地政学リスク、財政リスクが高まったことが主な要因とされた。また、中央銀行による継続的な金の購入も続いていた。
Q
高金利下でも金価格が上昇しているのはなぜか?
A
投資家が金利よりもリスクを重視しているためと指摘されている。さらに、米ドル安の進行も金価格を支える要因となっている。
Q
2026年の金価格を押し上げる構造的リスクは何か?
A
地政学リスクの高まり、FRBの独立性に対する懸念、そして財政リスクと財政支配への懸念の3つが挙げられている。これにより通貨価値が希薄化する恐れがあるとされる。
Q
世界の中央銀行が金の購入を加速させているのはなぜか?
A
ロシアのウクライナ侵攻以降、「脱ドル化」の動きとして、外貨準備をドルから金へ移す動きが顕著になっているためとされている。
Q
2026年の金市場はどのような見通しがあるか?
A
2026年も金の重要性が高まるとの見方だ。価格変動も高まるため、長期的な視点を持つことが重要だと述べられている。
2025年の金価格は高金利下でも地政学・財政リスク重視で急騰。2026年もこの構造は継続し、中央銀行の「脱ドル化」が金価格を押し上げる。中国の台湾周辺での軍事演習やレアアース供給リスクは地政学リスクを増幅させ、各国はドル依存からの脱却を加速。過去の金融危機では金融システム不安が金需要を高めたが、今回はインフレによる生活費高騰や税収過去最大でも財政不安が続く中、通貨価値そのものへの不信が根底にある。これは単なる危機回避ではなく、基軸通貨体制への根本的な疑念であり、金は「最後の砦」としてその価値を高め続けるだろう。特に、世界的な次世代技術競争激化は、経済覇権と通貨の信認に直結し、各国の脱ドル化を一層促す。